こんな個性的な猫初めて!しかも手縫い!?刺繍作家にゃん吉ドーナツさん

細やかな刺繍で、人間臭くてかわいい猫ちゃんの表情を生み出す、人気の刺繍作家・にゃん吉ドーナツさん。インスタグラムのフォロワー約1万3千人を誇るにゃん吉ドーナツさんのハンドメイド作品は、ブローチやLINEスタンプ、コラボグッズなど多彩な広がりをみせています。思わずくすりと笑ってしまうネコたちの制作秘話をお聞きしました。

ご当地猫シリーズ
全国のご当地の名産品と猫がコラボレーションした「ご当地猫シリーズ」は、ブローチに。
プロフィール猫
にゃん吉ドーナツさん

profile
大阪府生まれ、兵庫県在住の刺繍作家。2015年末からインスタグラムやオンラインショップなど、インターネットを中心に創作活動を展開。2019年からは宇治田原製茶場とのコラボ商品を多数企画し、人気を博している。

【instagram】@nyankichi_donuts

現代版歌川国芳!? ユーモアあふれるねこのしぐさが大人気!

猫好きの浮世絵師・歌川国芳の作品を彷彿とさせる猫の刺繍。人間のような表情とつぶやきに、思わずニヤリとしてしまう、ユーモアがあふれています。日常のできごとや人のしぐさを猫で表現した刺繍作品を発表しているのが、にゃん吉ドーナツさんです。

2015年末からインスタグラムで作品を発表するや、瞬く間に人気を博し、今ではインスタグラムのフォロワーが1万3千人を誇る人気者に。猫の愛らしい刺繍のブローチは、オンラインショップで販売されています。

インスタグラムを見たファンの方から、「自分の飼い猫を刺繍にして」という依頼もしばしば。メール等で飼い主さんとやりとりしながら、その子の特長を捉え、にゃん吉ドーナツさんならではのタッチで表現した刺繍も好評だそうです。2019年からは、宇治田原製茶場とコラボレーションしたグッズを多数企画。愛らしい猫を描いた茶缶や湯呑は、老若男女問わず人気です。

素敵な作品を生み出すにゃん吉ドーナツさんってどんな方なのでしょう? 今回、特別に、にゃん吉ドーナツさんにお話をお伺いすることができました!

猫しぐさシリーズ
人間のように、笑ったり、ダラダラしたりする猫を表現するのがにゃん吉ドーナツさんの特長。かわいい「猫しぐさシリーズ」はLINEスタンプでも好評発売中!
針仕事風景
猫の毛並みまで、一針ひと針丁寧に刺して表現する。

SNSで人気の刺繍作家に史上初のインタビュー!
「まるで人間のような猫の表情に惹かれます」

にゃん吉ドーナツさんご本人に、史上初のインタビュー! 刺繍を始めるきっかけや、製作の様子、普段のお茶時間などをお聞きしました。

—— 猫の刺繍を始めたきっかけはなんでしょう?

勤め先を退職したことをきっかけに、新しい趣味を持ちたいと考えたんです。最初は、刺繍か羊毛フェルトかで悩んだんですが、もともと絵を描くことが好きだったので、図案から自分で考えられる刺繍を選びました。

—— もともと猫がお好きだったのでしょうか?

刺繍猫

実はもともと犬派だったのですが(笑)、刺繍を始めたときから、猫の方がかわいいな、思い始めていたので、猫の刺繍をすることにしました。集中する作業が好きでどんどん夢中になり、つくった作品をインスタグラムで発表するようになりました。それと同時にインターネットで刺繍ブローチの販売も始めると、徐々にフォロワーさんが増えていって、個人的なお仕事も依頼されるようになりました。

—— どのようにして、作品をつくられていますか?

まず、近所にいる地域猫を観察します。猫ってとっても人間らしい表情をするんです。

写真で撮影してから、スケッチに起こして、刺繍を始めます。一つつくるのに、大体3日ほどかかります。

刺繍猫

にゃん吉ドーナツさんご本人に、史上初のインタビュー! 刺繍を始めるきっかけや、製作の様子、普段のお茶時間などを、お聞きしました。

—— 猫の刺繍を始めたきっかけはなんでしょう?

勤め先を退職したことをきっかけに、新しい趣味を持ちたいと考えたんです。最初は、刺繍か羊毛フェルトかで悩んだんですが、もともと絵を描くことが好きだったので、図案から自分で考えられる刺繍を選びました。

—— もともと猫がお好きだったのでしょうか?

実はもともと犬派だったのですが(笑)、刺繍を始めたときから、猫の方がかわいいな、と思い始めていたので、猫の刺繍をすることにしました。集中する作業が好きでどんどん夢中になり、つくった作品をインスタグラムで発表するようになりました。それと同時にインターネットで刺繍ブローチの販売も始めると、徐々にフォロワーさんが増えていって、個人的なお仕事も依頼されるようになりました。

—— どのようにして、作品をつくられていますか?

まず、近所にいる地域猫を観察します。猫ってとっても人間らしい表情をするんです。

写真で撮影してから、スケッチに起こして、刺繍を始めます。一つつくるのに、大体3日ほどかかります。

刺繍猫
イラストのネタ帳
イラストのネタ帳。刺繍にするため、下書きしたあと、しっかりと線画に起こす。
刺繍猫

—— 猫のどんなところが好きですか?

やっぱり表情です。ご飯を食べる前は甘えてくるのに、食べてお腹いっぱいになったら、すっと消えていくような、マイペースなところもたまりません。もともと歌川国芳に憧れていたこともあって、人間を猫で描く、ということを意識しています。時事的なことも取り入れながら、今だからつくれる猫の表情に挑戦しています。

—— 茶缶や湯呑などのコラボグッズができるきっかけは?

営業担当の方が、インスタグラムで私の投稿を見てくれたことがきっかけで、お仕事の依頼をいただくようになりました。まさかそんな風に依頼が来るとは思ってもみなかったので、最初は半信半疑だったんです。でも、何度も連絡をいただく中で熱意を感じて、お返事させていただきました。商品によって、描ける絵や刺繍が変わってくるので、それに合わせて、まずはイラストの提案をさせていただき、何度かやりとりをしながら、商品ができあがります。茶缶や湯呑は、反響がすごくよくて、インスタグラムにコメントしてくださる方も増えました。写真に撮ってSNSでアップしてくれる方もいて、とてもうれしいです。「犬シリーズはないんですか?」というお声もいただきます。

—— 猫のどんなところが好きですか?

やっぱり表情です。ご飯を食べる前は甘えてくるのに、食べてお腹いっぱいになったら、すっと消えていくような、マイペースなところもたまりません。もともと歌川国芳に憧れていたこともあって、人間を猫で描く、ということを意識しています。時事的なことも取り入れながら、今だからつくれる猫の表情に挑戦しています。

—— 茶缶や湯呑などのコラボグッズができるきっかけは?

営業担当の方が、インスタグラムで私の投稿を見てくれたことがきっかけで、お仕事の依頼をいただくようになりました。まさかそんな風に依頼が来るとは思ってもみなかったので、最初は半信半疑だったんです。でも、何度も連絡をいただく中で熱意を感じて、お返事させていただきました。商品によって、描ける絵や刺繍が変わってくるので、それに合わせて、まずはイラストの提案をさせていただき、何度かやりとりをしながら、商品ができあがります。茶缶や湯呑は、反響がすごくよくて、インスタグラムにコメントしてくださる方も増えました。写真に撮ってSNSでアップしてくれる方もいて、とてもうれしいです。「犬シリーズはないんですか?」というお声もいただきます。

刺繍猫
茶缶や財布など コラボグッズも 人気!
茶缶、財布、湯呑、マスク、サコッシュなど。宇治田原製茶場とコラボしたグッズも多数製作。
茶缶や財布など コラボグッズも 人気!
茶缶、財布、湯呑、マスク、サコッシュなど。宇治田原製茶場とコラボしたグッズも多数製作。
猫の湯呑
お茶を注ぐと、まるで猫が湯船に浸かってリラックスしているかのようなかわいい湯呑に、ほっこり癒される。

—— 普段どんなお茶を飲まれますか?

毎日、イラストを書いたり、刺繍をしたりしているので、その合間で、ホッと一息つきたいときにお茶をいただいています。夏は水出しの緑茶、冬は紅茶をよく飲みますね。

—— これからの展望について教えてください。

まずは、今取り組んでいるご当地猫シリーズを完成させることです。北海道から始めて、今、近畿までできているので、あと半分です。また、これからは刺繍だけでなく、イラストの精度も上げていきたいと思っています。小さい頃の夢が漫画家だったので、昨年から四コマ漫画も描き始めました。

—— これからのご活躍も、楽しみにしております!

ありがとうございます。これからも、クスッと笑える猫しぐさを研究していきます。

刺繍猫

—— 普段どんなお茶を飲まれますか?

毎日、イラストを書いたり、刺繍をしたりしているので、その合間で、ホッと一息つきたいときにお茶をいただいています。夏は水出しの緑茶、冬は紅茶をよく飲みますね。

—— これからの展望について教えてください。

まずは、今取り組んでいるご当地猫シリーズを完成させることです。北海道から始めて、今、近畿までできているので、あと半分です。また、これからは刺繍だけでなく、イラストの精度も上げていきたいと思っています。小さい頃の夢が漫画家だったので、昨年から四コマ漫画も描き始めました。

—— これからのご活躍も、楽しみにしております!

ありがとうございます。これからも、クスッと笑える猫しぐさを研究していきます。

道具箱
にゃん吉ドーナツさんの道具箱は、作りかけの刺繍や猫や食べ物のモチーフなど、好きなものであふれている。

おわりに

実は犬派だったという衝撃事実が判明したにゃん吉ドーナツさんのインタビュー、いかがでしたか?

見ているだけで笑顔になってしまうにゃん吉ドーナツさんの世界を、ブローチやマスク、湯呑、財布などのグッズで暮らしに取り入れてみてくださいね。

企画・構成=大村沙耶
おおむらさや●月刊『茶の間」編集部員。福岡県北九州市出身。休日は、茶道や着付けのお稽古、キャンプや登山に明け暮れる。ミーハーだけど、伝統文化と自然を愛する超ポジティブ人間。