7千超の抹茶スイーツ制覇!話題のインスタグラマーおすすめを紹介

抹茶好きに有名なマニア、抹茶きな子さん。7000以上の抹茶スイーツをカフェやお茶屋で食べ歩き、インスタグラムで紹介。画面に溢れる抹茶愛は、テレビで紹介されたほど。京都・宇治に移住するほどの抹茶好きな彼女にその魅力を聞きました。

抹茶きな子さん

7000以上を食べ尽くした抹茶きな子さんが、
“絶対おいしい”とおすすめする、抹茶スイーツとは?

さまざまな抹茶スイーツを食べ歩いてきた抹茶きな子さん。よく聞かれる質問が「今まで食べた中で一番おいしかったのは?」というもの。
「お店によって個性がありますから、私はいろいろなお店を使い分けているんです。パフェだったらこのお店、濃厚な味が欲しかったらこのお店、軽いものが楽しみたかったらここ……という感じです。最近は抹茶についても勉強していて、つくり手の努力とか苦労を知るようになりました。このお店は、抹茶の香りを際立たせたいんだなとか、こんな組合せがあったのかと、新発見やこだわりへの感受性が高まった気がします。抹茶にはまだまだ可能性があると感じています」

そんな抹茶きな子さんのおすすめがこちら!

抹茶生クリーム
抹茶生クリーム

抹茶そのものの味がダイレクトに楽しめると、抹茶きな子さんが家でよくつくるのが、抹茶生クリーム。
抹茶は繊細なもので、熱を加えると風味が飛んでしまいます。生クリームに抹茶を混ぜただけでできる抹茶生クリームは、抹茶の風味がそのまま活きています。これをパンケーキやトーストにのせたり、ときには点てた抹茶に追加して抹茶づくしにしたりと楽しんでいるといいます。
「生クリームと抹茶を混ぜるだけで簡単にできあがります。抹茶もいろいろな種類を試していて、苦みが強い抹茶や香り高いものなど、私は6種類ほどの抹茶を気分に合せて使っています」

抹茶×レモン
抹茶×レモン

抹茶とのいろいろな組合せや工夫が各お店にありますが、なかでも抹茶きな子さんが驚いたのが、レモンとの組合せ。
「これに出合ったとき、お茶の苦さと柑橘系が意外と合うことに驚きました。抹茶のパフェにレモンソースをかけて食べるものでしたが、さっぱりしたレモンと抹茶の爽やかな香りが絶妙でおいしい! こんな面白いスイーツがあったんだとうれしくなりました」

抹茶エスプーマ
抹茶エスプーマ

抹茶きな子さんが今注目しているのが、エスプーマの技術。エスプーマとは、液状の食材に亜酸化窒素を混ぜ、泡状(ムース状)にする最新の料理法です。「泡状にするとすごく軽いんですね。後味もスッキリしていて、抹茶の苦みがひっかからないんです。“食べる”というより“飲む”という感覚で楽しめます」

きっかけは、地元の○○!
抹茶が好きすぎて、ついには京都・宇治に移住!

抹茶きな子さんのインスタグラムをのぞいてみると、ずらりと抹茶スイーツの写真が並び、緑一色の画面に圧倒されます。
「抹茶に興味を持ったのは中学生の頃から。祖母の家に遊びに行くと、よくお菓子と一緒に抹茶を出してくれたんです」
ケーキと一緒に抹茶を点ててくれたというお祖母さまは、自分でも抹茶をよく飲んでいたといいます。
「祖母は健康によいときくと、なんでも取り入れていく人。きっと抹茶も健康によいときいて飲んでいたんだと思います。それで私も抹茶を飲む機会が増えて、おいしいと思うようになりました。それが抹茶好きのはじまりですね」
しかし、茶道には興味が湧かなかったといいます。
「茶道は、その空間、時間までも味わうものですよね。さまざまな作法があって、すぐにでも抹茶を飲みたい私は、我慢できなかったんです」
抹茶にのめり込むきっかけは、地元の和菓子屋で食べた抹茶大福。
「抹茶餡と抹茶の生クリームがたっぷり入っていて、大福の上には、抹茶の粉がたっぷりかけてあるんです。口の周りを抹茶だらけにして食べていました。濃厚なおいしさが衝撃で、一気に好きになりましたね」
その後、一度は地元福岡で大学進学をしたものの、京都の大学へ編入。京都で抹茶スイーツを食べ歩き、ますます抹茶にはまっていきました。
「好きが高じて、今は、宇治に住んでいます。お茶については勉強中で、やはり抹茶に一番興味がありますね。毎日食べても全然飽きないんですよ」

お茶好きが高じて茶処・宇治に引っ越し、今、抹茶をはじめさまざまなお茶について勉強中の抹茶きな子さん。
茶畑で茶摘みを体験したり、製茶工場を見学したりと、お茶づくりの深さを実感しています。
「高いものには高い理由があることを感じました。つくり手の苦労を知ると、どうやったらそれを人に届けられるかを考えますね」
特に、抹茶にはいろいろな入り口があるという抹茶きな子さん。
「私みたいに抹茶の粉そのものが好きな人もいるし、茶道の空間、様式を極める人、抹茶スイーツに夢中な人もいる。いろいろな入り口があるし、どの入り口から入っても奥が深いのが、面白いです」

今も雑誌やSNSで抹茶情報を集め、週末には食べ歩きをしています。最初は自分の記録用にインスタグラムに抹茶スイーツの写真をアップしていましたが、それが話題となり、今では取材などを受けることも。
「インスタを見た友達が、こんなのあったよとか、おいしいところある? とか聞いてくれるようになりました」
大好きな抹茶色のタンブラーにお茶を入れて、京都の街に食べ歩きへ。洋服も抹茶色のコーディネートで決めて、抹茶きな子さんの抹茶探求の日々は続きます。
「友達が、私が紹介した抹茶スイーツをおいしいっていってくれるとうれしくなります。そういう情報発信を積み重ねて、抹茶がどんどん広がっていくといいなって思います。同年代の人にもっと抹茶を知って欲しいです」

抹茶きな子さんのインスタグラム
抹茶グッズ

大学時代からはじめたインスタグラムが話題となり、抹茶好きの間で有名に。持ち物や洋服も大好きな抹茶色でコーディネート。今も着々と抹茶関連の情報を発信!

Profile
抹茶きな子さん

福岡県出身。中学生の頃から抹茶に興味を持ち、京都の大学へ。学業の合間に抹茶スイーツの食べ歩きを楽しむ。その記録をアップしたインスタグラムが話題に。現在はお茶どころ、京都・宇治に在住。

【twitter】@GreenkinaTEA
【Instagram】@matchakinako

抹茶きな子

Profile
抹茶きな子さん

福岡県出身。中学生の頃から抹茶に興味を持ち、京都の大学へ。学業の合間に抹茶スイーツの食べ歩きを楽しむ。その記録をアップしたインスタグラムが話題に。現在はお茶どころ、京都・宇治に在住。

【twitter】@GreenkinaTEA
【Instagram】@matchakinako

抹茶きな子

好きなことを突き詰めて今があると語る抹茶きな子さん。
お話ししている間ずっと笑顔で、溢れる抹茶愛にこちらまで楽しくなってしまいます。
お話を聞いて、今すぐ抹茶が飲みたくなりました!

planmake_hagiri

取材・文=羽切友希
はぎりゆき●月刊『茶の間』編集部員。ちびまる子ちゃんが好きな静岡県出身。小さい頃は茶畑の近くで育ち、茶畑を駆け抜けたのはよき思い出。お茶はやっぱり渋めが好き。