農林水産省を辞めてYouTuber?! 日本茶を愛する御茶村さんに迫る!

キャリア官僚という安定の座を蹴って、なんと日本茶YouTuberに転身した御茶村さん。その驚きの行動にはお茶に対する想いがありました。お茶の素晴らしさを若い世代にどう伝えるか、振興活動として動画を制作するYouTuberの裏側をのぞき見!

若い人に向けたお茶って?
プロフィール

2016年に農林水産省へ入省。2020年農林水産省公式YouTube「BUZZ MAFF」で日本茶の魅力を発信する「日本茶チャンネル」を企画。2021年に農林水産省を退職、個人でお茶の振興活動を続ける。

コラボ動画もアップ!詳しくは記事のさいごに

きっかけは大臣のお達し! 好きが高じて動画投稿

元農林水産省 現代のお茶の伝道師

農水省時代から、動画は企画・発案から撮影、編集まですべて一人で行なっていたという御茶村さん。その貴重な撮影の裏側をのぞかせてもらうと……なんとも忙しい! ひとときも休む間がありません。

カメラを設置しては角度を調節、誰もいないレンズに向かって話しかけてはまた調節、その繰り返しです。もちろんセリフを噛んだらまた初めからやり直し。たった五分程度の動画も、実際には何時間もかけて制作しているのです。

「動画は、動きはもちろんですが音や雰囲気も一緒に伝えられるのがよいところです」と御茶村さん。若い世代を視聴者層と捉えており、「日本茶=かっこいい」と感じてもらえる動画撮影を心がけています。

「若い世代はお茶を日常的に飲まないからこそ、逆に“新しくてかっこいいモノ”として受け入れやすいのではないでしょうか」動画は新しいお茶ファンの入り口になればと語ります。

YouTube
ユーチューブ 吹き出し
御茶村さん企画の日本茶動画がこちら
農水省でお茶会してみた
まさかの霞が関でお茶会! 記念すべき初動画で農水省にある茶室で楽しいお茶会の様子を披露。
きき茶で勝負
茶歌舞伎(または聞き茶)と呼ばれる、お茶の香りや味だけで産地を当てるゲームに挑戦。果たして御茶村さんは当てることができるのでしょうか。
家で抹茶を点てる
自宅で気軽に楽しめる抹茶の点て方や楽しみ方を丁寧に教えてくれる動画。おうち時間が増えた今だからこそ抹茶初心者の方、必見です!

動画って大変……! YouTuberの裏側をのぞき見

撮影もナレーションも全部一人!
撮影中

農水省時代から、動画は企画・発案から撮影、編集まですべて一人で行なっていたという御茶村さん。その貴重な撮影の裏側をのぞかせてもらうと……なんとも忙しい! ひとときも休む間がありません。

カメラを設置しては角度を調節、誰もいないレンズに向かって話しかけてはまた調節、その繰り返しです。もちろんセリフを噛んだらまた初めからやり直し。たった五分程度の動画も、実際には何時間もかけて制作しているのです。

「動画は、動きはもちろんですが音や雰囲気も一緒に伝えられるのがよいところです」と御茶村さん。若い世代を視聴者層と捉えており、「日本茶=かっこいい」と感じてもらえる動画撮影を心がけています。

「若い世代はお茶を日常的に飲まないからこそ、逆に“新しくてかっこいいモノ”として受け入れやすいのではないでしょうか」動画は新しいお茶ファンの入り口になればと語ります。

カメラを設置!調整しては
いざ撮影!
カメラに向かって
茶器とお菓子
茶器やお菓子など、お茶周りの文化も好きだという御茶村さん。

宇治田原製茶場に御茶村さんが潜入!

宇治田原製茶場前

そんな御茶村さんが新たな動画を撮影するというので、ロケについて行きました。そうして訪れたのは、いわずと知れた月刊『茶の間』の発行元・宇治田原製茶場です!

お茶の香り漂う敷地内で、いざ撮影スタート! 宇治田原町の地形であるハートをかたどったマンホールを探したり、茶祖の永谷宗円(ながたにそうえん)を祀った茶宗明(ちゃそうみょう)神社の摂社を訪れたり、そして最後は本場の宇治茶を飲んでほっこり。その楽しい様子をしっかり動画に撮っていました。マスコットキャラクターが出迎えてくれた動画は下記のURLより!

御茶村さん 
本場の宇治茶をいただいてほっこり一服

おわりに

農水省を辞めて一番感じたことは「季節の移ろい」だという御茶村さん。東京のコンクリートジャングルでは感じられなかった、冬の寒さや夏の暑さ。そんな美しくも厳しい四季を、日本茶はお菓子や器とともに大切にする文化です。

まだまだやりたいことや見てみたいお茶のことがたくさんあるという御茶村さん。次はどんな動画がアップされるのでしょうか。今はまさに、新たな門出に最適な新茶の時期。彼の新しい試みが楽しみです。

御茶村さんのSNSはこちら

◎合わせて読みたい
息をのむ美しさ!京都・和束町に通う写真家が捉えた茶畑の絶景

(文/新見麻由子 写真/入交佐妃)

planmake_niimi

取材・校正=新見麻由子
にいみまゆこ●月刊『茶の間」編集部員。徳島県出身、歴史や文化、レトロなものに憧れて京都へ。休みの日は、散歩や自宅でお茶を片手に本を読みながらまったり過ごしたい。季節を感じる和菓子やお花に興味がでてきた今日この頃。