世界一大きいってどういうこと？ 実は、北近畿を走る京都丹後鉄道で、沿線の114kmを丸ごとカフェとして楽しむプロジェクトが実施中。コーヒー好きも、鉄道好きも、旅好きも満足する絶景のカフェが、新たな京都の魅力として注目を集めています！
京都の小さなローカル線で体験する
「世界一大きなカフェ」とは？
日本海の海沿いを走る「海鉄」として鉄道ファンに人気の京都丹後鉄道（以下、丹鉄）。
丹鉄といえば「丹後くろまつ号」、「丹後あかまつ号」、「丹後あおまつ号」の三色のカラーの列車がよく知られています。真っ青な海あり、緑の山あり、田園風景あり、次々に変わる車窓の景色を楽しみつつ、食事やお茶を楽しんだり、おしゃべりを楽しんだり。のどかなローカル線を3つのカラーの列車が、のんびりと走っていく風景は、丹後の名物にもなっています。
その丹鉄に新たな魅力が加わったことをご存知ですか？
「世界一大きいカフェ＝114kmCafe」。丹鉄沿線の114kmすべてをカフェに見立てて、一人ひとりが自由な感性でコーヒーを片手に、景色を、旅を楽しむというもの。
丹鉄を利用する方に、コーヒーを通して沿線の景色を「見る」だけでなく、香りや味も含めた五感で感じてもらおうと、オリジナルブレンドコーヒーの車内提供サービスを始めました。
単なる移動手段としての鉄道ではなく、そのとき、その瞬間、その場所でしか味わえない感動が体験できます。
提供されるのはご当地ブレンド。
地元の観光スポットをイメージしたコーヒーとは…？
「114kmCafe」の拠点となる店舗も宮津駅に2018年6月に誕生しました。
「旅の始まりと終わりにこだわりの商品を」というコンセプトのもと、スペシャリティコーヒーを片手に、オリジナルのスイーツなどと一緒に楽しむ列車旅を提案しています。
自慢のコーヒーは丹鉄オリジナル。誰にでも飲みやすい「天橋立ブレンド」や、舞鶴の海と空を感じさせる爽やかな「舞鶴ブレンド」など、5種の味わいが揃います。
丁寧にハンドドリップで淹れたコーヒーの芳香とともに、さあ、列車に飛び乗って、空と海と風を感じる、ここだけの格別な旅へ！
ほどよい苦味とつるんとしたゼリーの食感が大人に人気の丹鉄珈琲ゼリー480円。
カフェ・ラテフロート650円。トッピングはチョコレートとキャラメルから選べる。
丹鉄珈琲380円。スペシャリティーコーヒーをハンドドリップ。5種類からチョイスできる。
コーヒー片手に乗った列車からの風景は…
日本海のフォトジェニックスポットが次々と！
丹鉄は、丹後半島の日本海沿岸の美しい海の景色をはじめ、山や田園風景など自然豊かな景色を楽しむことができます。
天橋立〜西舞鶴間を走る「丹後あかまつ号」は、途中の由良川橋梁を徐行で運行したりと撮影チャンスを逃さないサービスも。絶景をゆっくりと楽しむことができます。
また、「東雲駅」で列車のすれ違いのために停車。その時間帯にどんな列車が来るかは、時間ごとのお楽しみですが、列車が2台並ぶ様子をバッチリ激写もでき、鉄道好きにはたまらない瞬間も。
鉄道旅ならではの楽しみが満喫できます。
【電話】0772-25-2323
（京都丹後鉄道：平日9:00〜18:00）
【HP】http://trains.willer.co.jp
【住所】宮津市鶴賀2065-４（丹鉄宮津駅構内）
【電話】0772-22-3307
【営業時間】金曜10：00〜18：00、
土・日曜・祝日9：30〜17：30
【営業日】金・土・日曜・祝日
車内で淹れたてのコーヒーを味わいながら、移り変わる車窓の風景を楽しむ。
まさに、理想の鉄道旅がここにあります。
京都市内から少し離れ、魅力溢れるローカル線の旅を楽しんでみませんか。
取材・文＝郡麻江／写真＝津久井珠美、京都丹後鉄道
◎合わせて読みたい→ 【予約必須】大人の京都旅で知っておくと自慢できるレストラン4選
企画・構成＝羽切友希
はぎりゆき●月刊『茶の間』編集部員。ちびまる子ちゃんが好きな静岡県出身。小さい頃は茶畑の近くで育ち、茶畑を駆け抜けたのはよき思い出。お茶はやっぱり渋めが好き。