春の京都ひとり旅におすすめ花見スポット!知る人ぞ知る梅桃桜の名所

暖かい日が続き、春の花が見頃を迎える頃。3月の京都は、さくらだけでなく、うめやももなどの名所が多くあります。中でも、今年はひとりのんびりと花見を楽しみたいという方も多いのでは? ひとり旅にぴったりの隠れた花見のおすすめスポットをご紹介!

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【大豊神社】
哲学の道散策で、少し寄り道。東へと足を向ければ、 数年に一度見られる、梅と桜の絶景が広がっているかも!

大豊神社
本殿を覆うように咲く梅と桜。(写真/中田昭)

京都市東部、びわ湖疏水沿いの散歩道「哲学の道」。哲学者・西田幾太郎が、毎朝この道を歩き、思索に耽っていたといいます。そんな哲学の道を、ひとり気ままに散策して、ちょっと寄り道。道から少し東に登ったところにある「狛ねずみの社 大豊神社」では、本殿横の樹齢250年にもなる見事な枝垂れ梅が、鮮やかな紅の花を咲かせています。3月中旬になると、まれに枝垂れ桜との珍しい共演が見られることも。美しい光景に目を奪われます。

大豊神社

【住所】京都市左京区鹿ケ谷宮ノ前町1
【電話】075-771-1351
【拝観時間】境内自由

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【隨心院】
見渡す限りの薄紅色! 高貴な香りに包まれて、春爛漫の梅林をのんびり歩く

隨心院
約230本の梅が植えられている小野梅園。(写真/中田昭)

小野小町ゆかりの寺「隨心院」。境内には小野梅園があり、遅咲きの梅の名所として知られています。梅園の細い小径に足を踏み入れれば、甘く高貴な香りがふわり。赤、白、薄紅と、さまざまな品種の梅が可憐な花を咲かせ、足どりも、ついついゆっくりに。春の日和、梅の花に囲まれて、ひとりでのんびり歩く至福のひとときです。

隨心院

【住所】京都市山科区小野御霊町35
【電話】075-571-0025
【拝観時間】9:00~17:00(受付終了16:30)
【拝観料】大人500円
【HP】http://www.zuishinin.or.jp

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【首途八幡宮】
驚き桃の木山椒の木! 珍しい花を咲かせる花桃が京都にあった!

首途八幡宮

一本の木に、紅、白、紅白の絞りの花を咲かせる八重咲きの桃・源平(げんぺい)枝垂れ桃。三色の花が咲き乱れる人気の花桃が見られるのが、京都西陣にある「首途(かどで)八幡宮」です。紅枝垂れ桃なども境内や参道で楽しむことができる桃の名所ですが、決して大きな神社ではありません。でも、だからこそ、ひとり静かに花を愛でられる場所です。

首途八幡宮

【住所】京都市上京区桜井町102-1
【電話】075-431-0977
【拝観時間】境内自由
【HP】http://www.nishijin.net/kadodehachimangu

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【妙顯寺】
白砂に映える見事な紅色に目を奪われる。 縁側にひとり座り、桜と向き合うとき

妙顯寺

京都初の日蓮宗道場として創建された「妙顯寺(みょうけんじ)」。美しい桜の名所ですが、中でも見事なのが、庭園の一つ「四海唱導(しかいしょうどう)の庭」に咲く、通称“妙顯寺の一本桜と呼ばれる枝垂れ桜。白砂に、鮮やかな桜が目を引きます。ひとり縁側に座り、いつまでも眺めていたい景色です。

ほかにも、山門前の紅枝垂れ桜、境内のソメイヨシノや枝垂れ桜などが見頃を迎えます。

妙顯寺

【住所】京都市上京区妙顯寺前町514
【電話】075-414-0808
【拝観時間】10:00~16:00
【拝観料】通常500円 特別拝観800円
【HP】https://www.shikaishodo-myokenji.org

ひとりだからこそ、ふらりと寄り道したり、景色に目を奪われ立ち止まったりすることも気ままにできるもの。

じっくりと美しい花を愛で、癒やされるひとときを過ごしてみませんか。

感染症予防を充分に取りつつ、花咲く春の京都を楽しんでください。

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取材・文=羽切友希
はぎりゆき●月刊『茶の間』編集部員。ちびまる子ちゃんが好きな静岡県出身。小さい頃は茶畑の近くで育ち、茶畑を駆け抜けたのはよき思い出。お茶はやっぱり渋めが好き。