顔が見えない通販の贈り物は、マナー違反!?
最近はお店や通販で贈り物を相手に直送できるので大変便利。ですが、手渡しでないからこそ、相手からの印象が気になるところ。そんなときは、品物を贈った旨を知らせるメッセージを送れば大丈夫。さらに、手で書いたメッセージなら、相手を思うそのひと手間が、贈り物をより特別なものにしてくれます。
流れを知れば迷わない! いつでも使える「基本の構成」
何から書いたらよいかわからないときは、「書き出し」と「結び」の言葉を押さえておけば、つまずく心配はありません! 書き出しでは、「時候の挨拶」、「相手の安否を尋ねる挨拶」、「お礼やお詫びの挨拶」を組合せるのが基本的な形です。そこから、贈り物について触れる本文へとつなげ、最後に、相手の健康への祈りや、今後につながるお願いをして結びの挨拶とします。
知人や友人、親戚へ贈る場合は難しく考えず、やわらかい言葉を使うなど、日頃の感謝の気持ちを簡潔でストレートに伝えた方が温かみを感じられ、相手にも喜んでもらえるでしょう。
喪中の相手やお詫びにも! いろいろな場面で役立つ文例集
基本の構成を頭に入れたら、続いては、いよいよ実践編です。
ここでは、贈り物として通販のお茶を選んだ場合の文例をご紹介します。
贈り物に気持ちを添える文章は、さまざまなシチュエーションで活用できます。
ぜひこの文例をアレンジして、自分なりの思いを伝える文章に挑戦してみてください!
プレゼント:好みを知っている友人に
お祝い:目上の人の記念日に
お見舞い:相手に負担をかけたくないときに
お詫び:気が重くなるようなときにこそ
お歳暮:いつも親しくしている人に
お歳暮:ビジネス関係や目上の人に
寒中見舞い:お歳暮の時期に遅れてしまったときに
寒中見舞い:喪中の相手へ、
少しでも気持ちが和らぐように
実は、贈り物の万能選手。「日本茶」を選べば失敗知らず!
贈り先によって好みはさまざまですが、何を贈ろうか迷ったときは、日本茶がおすすめ。誰もが日常的に親しんでいる日本茶は、あまり場所も取らず、保存もききやすいので、相手に喜ばれやすい品なんです! また、お茶の産地の通販なら、販売店などを通さずに直送されるので、より新鮮でおいしいお茶を贈ることができます。味や香りにこだわった日本茶は、感謝を伝える品にぴったり。心のこもったメッセージと合せれば、これであなたも贈り物マスターです!
企画・構成=中塚涼
なかつかりょう●月刊『茶の間』編集部員。京都生まれの京都育ちが京都の情報を発信することに。さまざまなうつわと急須を巡る連載を経て、作家もので揃えた茶器でお茶の時間を過ごす構想を練っています。