幸せになれる食事があった! 人生が変わる開運ごはんのススメ

大阪府で「御食事ゆにわ」の店長を勤め、開運料理人と呼ばれるちこさん。「食べたら運気が上がった」「前向きになった」というお客様のお手紙が何十通も届くという、ちこさんの開運料理とは? 幸せを呼ぶごはんのヒミツに迫りました。

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「アレルギーが治った」「いいことが起こった」のお便りが続々。 食べるだけで幸せを招くごはんとは?

つやつやと輝く白いおむすびに、お味噌汁や漬物…。

ちこさんのつくる「御食事ゆにわ」のお料理は、一見シンプルでありふれたものです。

しかし、ちこさんのお料理を食べた方から「いいことがあった」「長年悩んでいたアレルギーが治った」「子どもができた」と幸せになったというお便りが次々と届きます。それを知ったある編集者がちこさんを「開運料理人だね」と名付け、以降開運ごはんとして知られるようになりました。
「開運ごはんの基本は、幸せを感じて、食べる人が笑顔になるようにと、想いを込めてつくる。その想いが食べる人にも伝わるんです。食卓や作り手の幸せを感じることで運が開けてくるごはんです。だから、凝った料理とか、特別なものではないんです。『ゆにわ』では、スタッフのまかないも大切にしています。まかないは“真叶い”。食べるだけで真の願いが叶っていく。私たちが幸せであること。そして、その幸せを感じることで運が開けてくると思うんです」

開運ごはんのヒミツ1
開運ごはんのヒミツ2
開運ごはんのヒミツ3

開運ごはんの基本は、 すぐにできるシンプルなことばかり

大切にしているのは、食材への感謝。
農家から、料理人、そして食べる人へとバトンのように想いがつながっていくことを「ご馳走さま」と言います。目の前の料理は、農家の方、食材を売るお店、つくり手とその想いをバトンリレーのように、馳走(はし)り回ってできたものをつなぎながら、そのことに感謝して「ご馳走さまでした」と言うのです。
「お料理の背景にあるものを想像して、感謝していただく。すると自然と、料理に感じる想いの量が変わってきます」
ちこさんは「カロリーが高いから、栄養をたくさん摂らないといけないからとつい頭で計算して、食べるものを考えてしまいがち。自分が食べたいと思ったものを食べるももちろんですが、特に大切なのは『おいしい』と感じること」と言います。
「今は、忙しさの中で、早さや合理性が優先されがちです。でも、凝ったものじゃなくていいから、一週間のうち一度は家族で食卓を囲むとか、いつもの出来合いをやめて、たまにはおにぎりを握ってみるとか、おいしくごはんを食べようと思うことが大事です」とちこさん。
好きなものを、好きな人と、好きな場所で。幸せを感じる食卓が、運を呼び込みます。

開運ごはんのきっかけは学習塾
料理人の道を開いたごはんとは……

ちこさんがそう考えるきっかけになったのは、17歳のときに食べた「塩むすび」でした。
当時、人間関係のストレスや不運が続き、毎日絶望的な気分で過ごしていたというちこさん。
見かねたお兄さんに、ある学習塾を勧められます。
そこは、家庭的な雰囲気の個人塾で、専用の机があり、自主的に学習を進めていくスタイル。
そして、塾生たちのために先生と奥様がおいしい手料理を振る舞ってくれました。
「その塩むすびがほんとにおいしくて! あっという間に食べてしまいました。
実は私、それまでお米が嫌いだったんです。太るイメージがあったし、味がしないって思っていて」
はじめておいしいと思った白米。ごはんと塩だけのシンプルなものなのに、それを食べたい一心で、ちこさんは塾に通い続けます。
「日によっておにぎりが出てくる時間が違うんです。何でだろうって思いましたけど、実は、先生や奥様が忙しい仕事の合間を縫って握ってくれていたんですね。その愛情をすごく感じました」
子どもたちへの愛情と丁寧につくられる手料理の数々に、幸せと安心感を感じたちこさん。心が癒やされ、どんどん穏やかになっていきました。
「こういうおいしい料理を食べていたら、人生何があっても大丈夫って思えるようになったんです」

塾の先生から教わったのは、料理を〝仕事〟のような作業にしないこと。ずっと続けていれば料理の腕も上がるし、効率的になりますが、ただつくるだけの作業になってしまうと、食べてもらう人への想いや感謝がなくなり雑になってしまう。だから、おいしくないのだと言います。
食材と向き合い、食材が自分の手に届くまでに関わった人たちへ感謝し、食べる人への想いを込める。
そうしたちこさんの料理が、多くの人に幸せを招いています。

家でも簡単に実践! 無理なくできる開運ごはんの献立

献立は、ごはんとお味噌汁、それにお漬物があるだけでも充分とちこさん。
エネルギーとなる白米をしっかり食べて、旬の食材を取り入れながら、食事に感謝をしていただきましょう。

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白米でエネルギーを!
冬は体温が下がり消耗しがち。おいしいごはんを食べることで、からだを温め、体調も崩しにくくなります。ごはんは腹持ちもいいのでおすすめです。

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丁寧にいただく
ゆっくりごはんを味わう時間を持つようにするといいです。お腹が空いたから機械的にただ食べるのではなく、ちゃんと「いただいている」という意識を持って食べること。また、ゆっくりと味わって食べることが大切です。

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根菜がおすすめ!
冬は体温が下がるので、保温効果があるものがおすすめ。旬を迎えたカブやダイコン、レンコン、ゴボウ、土の中で育った根菜類などを摂りましょう。

簡単にパパッとご飯を済ませるのではなく、ときには食材に向き合い、感謝していただく。
食材のパワーを取り入れるとからだが元気になります。
そして、自分が何を食べたいのか、自分と向き合ってみること。
難しく考えずに、食べたいと思ったものを食べるだけで、幸せな食卓が運を呼び込みます。

 

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(イラスト 木波本陽子)

ちこさん

開運料理人
ちこさん

日本食のルーツを大切に守る「御食事ゆにわ」の店長を務める他、セミナー、講演活動を行なう。『食べるだけで幸せになる いのちのごはん』 (青春出版)、『美味しいごはん』(サンマーク出版)をはじめ著書累計は16万部を突破。2018年には映画『美味しいごはん』で主演を務める。

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取材・文=羽切友希
はぎりゆき●月刊『茶の間』編集部員。ちびまる子ちゃんが好きな静岡県出身。小さい頃は茶畑の近くで育ち、茶畑を駆け抜けたのはよき思い出。お茶はやっぱり渋めが好き。