95歳でモデル!70歳でチアガール!いつ始めても遅くない!人生は自由。

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「若さの特権」だなんて誰が言った!
モデルもチアもやった者勝ち!

一見「若いこと」が条件のように思えるファッションモデルやチアガール。そんな活動に年齢を重ねて出合った人たちがいます。未知の世界へと飛び込んで人生を楽しむ姿は、まさに自由そのもの。今なお輝きを増しながら毎日を過ごす二人の女性を紹介します!

孫お手製の衣装で、95歳のスーパーモデルが爆誕!

カラフルな衣装に身を包み、次々とポーズを決める、とってもキュートなおばあちゃん。御年九十五歳の恵美子さんはモデルとして、今、SNSの「インスタグラム」で世界中から熱い視線を注がれています。

その仕掛人は、さをり織作家である渡久地さんの孫の森千波さん。「おばあちゃんにもっと笑顔になってもらいたい」との想いから、自身がつくる作品を身につけてもらい、カメラで撮影、投稿したところ、大きな反響を呼んだのだとか。「最初は年寄りが服のモデルなんておかしいわ、と断ったんですが、勧められるままにやっているうちに楽しくなってきて」と渡久地さん。

普段は地味な格好のおばあちゃんですが、カメラの前では大変身。今ではポーズもお手の物です。「世界中の人に可愛いと言われるとうれしいし、気持ちも若くなるねぇ。もっといいモデルになって、みなさんを楽しませたいです」と目を輝かせます。

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平均年齢70歳以上!誰もが笑顔になるチアダンスチーム

きらびやかなミニスカートの衣装に、手にはキラキラのポンポン。アメリカンポップスのリズムに合せた軽やかなステップで見る者を魅了する「ジャパンポンポン」は、じつは平均年齢70歳以上のシニアチアダンスチームというから驚きます。

「世に夢と元気と希望を与えたい」をモットーに、活動を続けて約二十年余り。結成当初は五人でしたが、現在は「年齢五十五歳以上、自称・容姿端麗」という入会条件を満たした二十四名が在籍しています。入ったときはみな素人ですが、プロの指導のもと、週に一回、二時間半のハードな練習をこなしています。

「練習は厳しいけど、みんなほとんど休まない。休むと忘れちゃうから」と代表の滝野文恵さんはにっこり。とにかく楽しむことを忘れない、いきいきした姿は、見ているだけで元気がもらえます。

いくつになっても新しいことにチャレンジできる人生を!

若返ったようにすら感じられるいきいきとした姿からは、こちらも元気と勇気がもらえます。年齢なんて関係なく、何歳になってもやりたいことに挑戦できる。今を心から楽しく過ごす彼女たちの活動は、そんな自由な生き方を教えてくれます。

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取材・文=中塚涼
なかつかりょう●月刊『茶の間』編集部員。京都生まれの京都育ちが京都の情報を発信することに。さまざまなうつわと急須を巡る連載を経て、作家もので揃えた茶器でお茶の時間を過ごす構想を練っています。