京都同志社大学「高橋ゼミ」特製抹茶パスタが濃厚で旨い!と話題に

同志社大学商学部の高橋広行准教授率いる高橋ゼミが、京都の宇治田原にあるお茶屋・宇治田原製茶場とコラボレーション。学生たちがアイデアを出して完成した“今までにない抹茶パスタ”、いったいどんな味なのか? 現場に直撃して、調べてきました!

抹茶パスタ

高橋ゼミって、なにを研究しているの? まさか、抹茶の研究室?

こちらは同志社大学今出川キャンパスにあるレストラン・カフェ「アマーク ド パラディ寒梅館」。奇才・森田恭通氏がインテリアデザインを手がけたスタイリッシュな空間と、学生価格のおいしいランチが人気。特にパスタは絶品です! 今出川キャンパスの学生や教職員はもちろん、近隣の方たちにも愛されています。

アマーク ド パラディ 寒梅館

そんな「アマーク ド パラディ 寒梅館」で、今、話題の抹茶パスタを仕掛けたのが、高橋ゼミ。高橋広行准教授(写真下・左から 2 番目)と、3 回生の甲斐菜摘さん、森葉奈子さん、光浪志桜里さん、高木康裕さん、加川幹さん、玄知潤さんの 6 名による精鋭メンバーです。

高橋ゼミのメンバー

編集部「高橋ゼミって何を研究されているんですか?まさか抹茶の研究室?」

高橋准教授「いえいえ、違います。私たちのゼミでは消費者行動・マーケティングを研究しています。消費者の気持ちや行動を理解したうえで、新しい商品や売るための仕組みをつくるというのがテーマです。企業とコラボして新商品開発なども行なっていまして、今回はペットボトル茶の普及による急須や茶葉離れ、食生活の変化による若者の緑茶離れといった問題を解決すべく、宇治田原製茶場さんと一緒にプロジェクトを立ち上げました。そこで生み出したのが抹茶パスタなんです」

これが抹茶パスタ! 特別な抹茶を使っているらしい……のですが?

パリパリ九条ねぎとひき肉のこいまろ抹茶パスタ

こちらが話題の抹茶パスタ。正式名称とお値段は『パリパリ九条ねぎとひき肉のこいまろ抹茶パスタ』650 円です。こいまろ抹茶とは、誰が淹れても簡単においしく淹れられる「こいまろ茶」にも使われている上質な宇治の抹茶。やぶきた・さみどり・さやまかおりという甘みと旨みをたっぷり蓄えた 3 種の碾茶(てんちゃ)がブレンドされています。その贅沢な抹茶をパスタに練り込んで、こんなに緑鮮やかな抹茶パスタが生まれたというわけです。

いよいよ試食。抹茶パスタとクリームソースの相性がバッチリ!

パスタの試食

編集部「それではいよいよ試食してもらいましょう。自分たちで開発した抹茶パスタ、お味はいかがですか?」

ゼミ生「おいしいです!クリームパスタだけど、出汁が入っているのでこってりしすぎず、さっぱりしています。九条ねぎは炒めてあって甘い。パリパリとした食感がアクセントになります。こいまろ抹茶を練り込んだパスタは見た目もきれいだし、ほのかにお茶の香りがして、最後まで飽きずに食べられますね」

高橋准教授
満足のできばえに、高橋准教授もこの表情!

この抹茶パスタには、冷たいこいまろ茶も一緒に付いてきます。本当は急須で淹れるお茶の体験を提供したかったそうですが、ランチ時の「アマーク ド パラディ 寒梅館」は大混雑していて難しい……という理由から、冷たいこいまろ茶にすることに。急須でお茶を淹れる体験はまた別の機会を設けられるそうなので、そちらも注目です。

お茶との距離が近くなった! この感覚をもっと多くの人に伝えたい

抹茶を飲む二人

抹茶パスタの開発を通して得られたことや感想をゼミ生に聞いてみると、「緑茶を飲む機会が増えて、お茶との距離が以前より近くなりました。スーパーに行ってもお茶葉を買って、飲み比べしちゃいます」「ペットボトル茶よりも、時間があればできるだけ急須でお茶葉から淹れて飲もうという意識に変わりました」など、皆さんお茶への興味や理解が深くなったよう。

韓国人のゼミ生である玄さんも「韓国では日本みたいに日常的にお茶を飲む習慣はありません。日本に来て食堂やお寿司屋さんでお茶が出るのにビックリ(笑)。お茶が苦手な私も、こいまろ茶は本当においしい!と思ったのでオススメです」と語ってくれました。今後もお茶文化をもっと広めていくため、高橋ゼミでは宇治田原製茶場とコラボして茶育イベントなどを企画。歴史あるお茶屋と若い人の感性がどんな化学反応を起こすか、とっても楽しみです。

こいまろくん
こいまろ茶のキャラクター・こいまろくんと一緒にパシャリ!
アマーク ド パラディ 寒梅館内装

抹茶パスタは1日35食限定で、同志社大学生以外の来店者にもふるまわれました。

2019.05.08 編集後記

緑色のパスタに興味津々。こいまろ茶もおいしい!と大盛況のうちに終了しました!

お客様の感想写真

メニューの販売が行なわれたのは4月1日から14日まで。髙橋ゼミの学生がアマークの岩水店長に相談し、取り組みに賛同いただき販売を開始しました。できあがったこいまろ抹茶パスタは特に女性に人気だったようです。ちょうど召し上がっていたお客様に感想を聞いてみると、「パスタはお茶の香りがほんのり、ソースは和風だしクリーム仕立てでおいしいです!」「クリームパスタなのに抹茶風味で飽きずに食べられる」と好評。パスタに付く冷たいこいまろ茶も「後味スッキリ!すごくおいしい!」「温かいのも飲んでみたくなった」など、うれしい声が続出でした。

抹茶パスタや緑茶

抹茶パスタを仕掛けた髙橋ゼミの学生からは「抹茶パスタや緑茶に興味を持ってもらうところまでは成功しました。でも最終目標は、急須で淹れたお茶を広めること。若者にどうアプローチしていくか、長期戦での取り組みを考えていきたいです」と新たな決意を胸にしていました。

今後も髙橋ゼミと「緑茶を、急須をもっと楽しんでもらう」企画を一緒に盛り上げていく予定です。

アマーク ド パラディ 寒梅館

住所/京都市上京区烏丸通上立売下
ル御所八幡町 103同志社大学寒梅館 1F

電話/ 075-251-0880
営業時間/ランチ 11:00 〜 16:00(L.O.)
ディナー 17:00 〜 22:00(L.O.)
カフェ 11:00 〜 22:00(L.O)

定休日/不定休