どれを選んでもハズレなし!京都初心者が 最初に行くべき絶品パン屋おすすめ6選!

パンの消費量が日本一ともいわれる京都は、パン好きにはたまらないパン屋天国! 数あるパン屋の中でも、「まずは押さえておきたい」6店を厳選しました。長年愛される地元の老舗から、センス溢れる個性派まで揃った、京都パン屋巡りの入門編です!

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01.京都のパンブームの火付け役! ここは絶対に外せません

ル・プチメックの店内

京都市内でも特にパン屋が多く集まる今出川通。その界隈をリードしてきたのが、このプチメックです。赤一色の外観に、フランスのビストロをイメージした内装と、現地で料理修業をしたオーナーのこだわりが光ります。料理のように趣向を凝らしたパンの数々は、京都在住の外国人客からのも大人気。素敵な一日の始まりにぴったりです。

左、クロワッサン、右レーズン入りミルクフランス

左/焼きたての香りに惹かれて必ず手に取ってしまう、人気のクロワッサン(194円)。
右/くるみパンとミルクの相性がたまらない、ラムレーズン入りミルクフランス(248円)。

ル・プチメックの店内のサインが書かれた壁

モーニングやランチづかいに嬉しいイートイン席は、いつもファミリーや観光客で賑わいます。壁に貼られたフランス映画のポスターはオーナーが買い集めたもの。周りにはプチメックファンからのメッセージが各国語で寄せられています。

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Le Petitmec(ル・プチメック)今出川店
【住所】京都市上京区今出川通大宮西入元北小路町159
【電話】075-432-1444
【営業時間】8:00~18:00
【定休日】月曜~木曜(祝日は営業)

02.西陣にこのパン屋あり! 大正生まれの名物店

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かつては西陣の織子さんのおやつとしても親しまれ、2019年には100周年を迎える西陣の地を見守り続ける老舗パン屋。レトロな看板や内装に、開業当時の空気が残ります。自家製クリームにこだわったクリームパンや、常に揚げたてのカレーパンは、昔から今まで変わらず人気。お客さんの要望に応えて柔軟に新作を生み出す姿勢も、長く愛されている理由です。

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通りを歩いていると目に飛び込んでくる緑色の看板は、創業当時から変わらないデザイン。「大正」のロゴや書体がどこか懐かしさを感じさせます。

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温かみのある手書きのポップがところ狭しと貼られているのが目立ちます。受験シーズンの名物「合格パン」など、お客さんとの繋がりを大事にしているからこそ生まれた商品も。

カレーパンとクリームパンの写真

左/焼きあがった側から飛ぶように売れていく、大人気のカレーパン(173円)。
右/甘すぎない透明なクリームは自家製ならでは。クリームパン(151円)。

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大正製パン所
【住所】京都市上京区今出川通千本東入般舟院前町136
【電話】075-441-3888
【営業時間】8:30~18:00
【定休日】日曜、祝日

03.ブームの前から愛され続ける、町のコッペパンサンド

まるき製パン所

通りに面して開かれた、町家の面影を残す店からは、惣菜とパンのいい匂いがふわり。名物はなんといってもコッペパンサンドです。誰もが慣れ親しんだコッペパンの懐かしさと、惣菜からサラダ、クリームなど、飽きのこない組合せにリピーターが続出。その場で欲しいパンを注文できる昔ながらの距離感も魅力です。

まるき製パン所のパン売り場写真

コッペパンサンドだけでなく、惣菜パンから菓子パン、サンドイッチまで、扱うパンはさまざま。店頭にないものは店内のメニューから注文できます。「家族の分も」と直接いくつも注文するお客さんも多いとか。

焼きそばロールとハムロールの写真

左/パンの間に麺がぎっしりと詰まった焼きそばロール(220円)は数量限定。
右/中身はロースハムとキャベツにマヨネーズソース、とシンプルながらやみつきになるハムロール(170円)。

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まるき製パン所
【住所】京都市下京区松原通堀川西入北門前町740
【電話】075-821-9683
【営業時間】平日6:30~20:00、日曜・祝日7:00~14:00
【定休日】不定休

04.親子で二人三脚! 驚きの大盛りチョコレートパンが大人気!

井上製パンの店内写真

創業60年余り、地元の人々に愛され続けるパン屋さんが、2016年に店舗をリニューアル。お洒落な店内には、お父さんがつくるあんパンやクリームパンなどの昔ながらの味わいと、製菓学校で修行した息子・雄太さんがつくる洒落た菓子パンまで、毎日90種ほどが並びます。なかでもお子様にも大人気なのが、200円なのに、ゴロゴロとたっぷりチョコレートが入った個性的なオレンジピールとクーベルチョコレートパン。店に立つおかあさんの笑顔にも癒されるパン屋さんです。

ドライフルーツとクリームチーズのパンとオレンジピールと クーベルチョコパンの写真

左/ドライフルーツとクリームチーズの国産小麦全粒粉パン(220円)ハード系のパンもいろいろ揃います。
右/チョコレート好きにはぜひとも試してほしい、オレンジピールとクーベルチョコレート(200円)。

店舗の外観とガラス文字

リニューアルされた店舗は、レンガが使われ、とってもお洒落! 一見長い歴史があるパン屋さんとは分からないですが、ガラスにはsince1952の文字が書かれています。

可愛いハート型のパン

店内には雄太さんのつくるかわいい菓子パンもたっぷり! ちょっとしたおもたせにも喜ばれそうです。

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井上製パン
【住所】京都市東山区七条通り日吉町221
【電話】075-561-7836
【営業時間】7:00~19:00頃
【定休日】日曜、第3月曜

05.週末にはなんと、100種のパンが並ぶことも!

ベイクハウスデンデンの店内

三条会商店街で30年以上地域の人に愛される、種類が豊富なパン屋さん。寝ても覚めてもパンのことばかり考えているという店主の田村さんが、思いついたら新作を出すので、毎日通っても飽きません。なかでもおすすめなのが、ユニークな形で、両手でこぼれるほど大きなサイズのペンタゴン。約15種が日替わりで登場するので、お楽しみに!

ペンタゴン紫芋と蜂蜜レモンパンの画像

まるで円盤のよう! ユニークな形のペンタゴン紫芋(左)と、はちみつレモン(右)(各237円)。他にも抹茶、発酵バターなど、多数あり! 今日は何味が並ぶかな?と毎日楽しみになります!

パンの陳列画像
ピザパンの画像

パンが好きでたまらないという、店主の田村さんがつくる多種多様な惣菜パンたち。毎日通う常連さんも多いのが頷けるラインナップです!

Informationの画像

ベイクハウス デンデン
【住所】京都市中京区上瓦町49
【電話】075-841-1808
【営業時間】7:00~18:30(土日祝7:30~18:30)
【定休日】水、木曜

06.次世代を担う。若夫婦が営む小さなパン屋さん

おうちパンの店内

小さなお店を始める人が多い京都の地で、パン職人として約18年修行した店主の中村さんが奥様とともに2017年にオープンしたかわいいパン屋さん。おすすめは、発酵バターを使った風味豊かな「クロワッサン」と、外はカリカリ、中はふんわりの「メロンパン」です! 今日のおすすめパンなどの情報がインスタグラムに上がっているので、出かける前にチェックしてみてはいかがでしょう。

メロンパンとクロワッサンの画像

店主のおすすめベスト2! 左/「メロンパン」(140円)、右/「クロワッサン」(194円)。シンプルながら、こだわりの味わいをお試しあれ。

おうちパンの外観写真

まさに店名の通り、お家のようなほっこりとかわいらしい外観。思わず写真を撮りたくなります。

抹茶おまめとオレオのマフィンの写真

「抹茶おまめ」や「オレオ」などのマフィンも人気(各248円)。お友達や家族にもおすそ分けしたくなるかわいらしさです。(種類は日によって異なります)。

おうちパンの店内画像

扉を開けると、フワ~っと香る焼きたてパンのいい匂い。もちろん食パンもカットしてもらえます。

Informationの画像

おうちパン
【住所】京都市上京区西堀川通上長者下ル奈良物町477
【電話】075-285-2851
【営業時間】9:00~19:00
【定休日】日曜、第2・4月曜

これらは、奥深い京都のパン屋ワールドのまだほんの入り口にしかすぎません。地域に根付いたパン屋は、どのお店も訪れてみると、その町の暮らしが見えてくるような気がします。今なおどんどん広がる京都のパン屋模様を通してみれば、京都の「今」が感じられること間違いなし。まずはここから、ぜひパン屋巡りを始めてみてください!

※商品の価格は取材当時のものです。
(写真 杉本幸輔 中村磨弥 マツダナオキ 平谷舞 山口恵子 )

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取材・文=米村めぐみ
よねむらめぐみ●月刊『茶の間」編集部員。出社したらまずはお茶!仕事中はお茶ばかり飲んでいるといっても過言ではないほど、日本茶が好き。作家ものの湯呑など、うつわあつめが趣味。おいしい茶菓子にも目がありません。