夏の暑さが容赦ない京都ですが、実は暑さを避けるように夜に多くの行事が行われています。地元の人に古くから守られている信仰の対象や新しくフォトジェニックなイベントなど、8月の夜にしか楽しめない、知られざるもうひとつの京都をご紹介します。
01. 京の七夕 8/1〜8/18
01. 京の七夕 8/1〜8/18
8月なのに短冊? インスタ映え間違いなしの京都の七夕
今の暦では七夕は7月7日ですが、旧暦では8月にあたります。京都ではかつての暦を大切にした七夕のイベントが、鴨川や堀川周辺で開催されます。夜空に浮かぶ短冊やライトアップされた幻想的な景色が訪れた人々を魅了しています。
《堀川エリア》
二条城
【日時】8月1日~15日 19:00~21:30
【場所】京都市中京区二条城町541(二条城)
堀川かがり火のみち
【日時】8月10日~12日 18:00~21:00
【場所】堀川遊歩道(下立売通~一条戻橋付近)周辺
《鴨川エリア》
鴨川河川敷
【日時】8月3日~4日 19:00~21:30(4日は21:00まで)
【場所】鴨川(仏光寺通~御池通)周辺
鴨川納涼
【日時】8月3日~4日 17:00~22:00(4日は21:00まで)
【場所】鴨川三条大橋~四条大橋の右岸河川敷
《堀川エリア》
二条城
【日時】8月1日~15日 19:00~21:30
【場所】京都市中京区二条城町541(二条城)
堀川かがり火のみち
【日時】8月10日~12日 18:00~21:00
【場所】堀川遊歩道(下立売通~一条戻橋付近)周辺
《鴨川エリア》
鴨川河川敷
【日時】8月3日~4日 19:00~21:30(4日は21:00まで)
【場所】鴨川(仏光寺通~御池通)周辺
鴨川納涼
【日時】8月3日~4日 17:00~22:00(4日は21:00まで)
【場所】鴨川三条大橋~四条大橋の右岸河川敷
《梅小路エリア》
【日時】8月2日~12日 19:00~22:00
【場所】京都市下京区観喜寺町56-3(梅小路公園)
《北野紙屋川エリア》
【日時】8月10日~12日、16日~18日日没〜20:30
【場所】京都市上京区馬喰町(北野天満宮)、他周辺
【問合せ】075-222-0389(京の七夕実行委員会事務局)
http://www.kyoto-tanabata.jp/
他 市外にも会場あり。各場所についてはHP参照。
《梅小路エリア》
【日時】8月2日~12日 19:00~22:00
【場所】京都市下京区観喜寺町56-3(梅小路公園)
《北野紙屋川エリア》
【日時】8月10日~12日、16日~18日日没〜20:30
【場所】京都市上京区馬喰町(北野天満宮)、他周辺
【問合せ】075-222-0389(京の七夕実行委員会事務局)
http://www.kyoto-tanabata.jp/
他 市外にも会場あり。各場所についてはHP参照。
02. 精霊迎え六道まいり 8/7〜8/10
02. 精霊迎え六道まいり 8/7〜8/10
あの世に響く鐘の音でご先祖様をお迎え
「六道さん」の愛称で親しまれている「六道珍皇寺」は、平安時代の官僚だった小野篁(おののたかむら)が冥界へ行き来していたという伝説の井戸が有名なお寺。「お精霊(しょうらい)さん」と呼ばれるご先祖様の魂を、あの世から呼び戻す「迎え鐘」があります。依り代とされる高野槇に乗り移りご先祖様は里帰りを。お盆のはじまりを告げる鐘でもあります。
【日時】8月7~10日 6:00~22:00
【場所】六道珍皇寺
【住所】京都市東山区大和大路通四条下ル四丁目小松町595
【電話】075-561-4129
03. 五条坂陶器まつり 8/7〜8/10
03. 五条坂陶器まつり 8/7〜8/10
掘り出し物があるかも! 夜も賑わう焼き物の街
清水寺へと続く坂道に、所狭しと並んだ陶器の出店。清水焼の街である五条坂は、毎年この時季に賑わいを見せます。もともとは六道まいりに参拝する人たちに、うつわを安く売り出したのがきっかけとされています。今では全国から約350もの窯元や若手作家が集う国内最大規模の陶器のおまつりとなりました。
【日程】8月7日~10日 9:00~22:00
【場所】東山区・五条通の川端〜東大路の間
【電話】075-541-1192(五条坂陶器祭運営協議会/テープ対応)
【HP】http://www.toukimaturi.gr.jp/
04. 花脊の松上げ 8/15
04. 花脊の松上げ 8/15
山奥で開催される迫力満点の火祭り!
市内から離れた洛北の山里に伝わる火の神事。会場には約1,000本の松明に火が点され、高さ20メートルの大笠に松明を投げ入れ点火します。暗闇の中に轟々と炎が上がる姿は圧巻です。
【日時】8月15日 21:00頃
【場所】京都市左京区花脊八桝町
【電話】075-746-0215(左京区役所花脊出張所)
05. 五山の送り火 8/16
05. 五山の送り火 8/16
これを見なきゃ始まらない! 京の夏の風物詩
「夏の京都」の代名詞ともいえる、「五山の送り火」。毎年8月16日の夜、東から西へ京都の街を取り囲む山々に、文字や絵型をかたどった、赤々とした火が浮かび上がります。送り火とは、お盆の間、各家に戻ってきていたご先祖様をあの世へ送り届けるための道しるべ。東の山から順次、点されては消えていく火に、そっと祈りを捧げます。
【日程】8月16日 20:00~20:20頃
【場所】京都市内各所
【HP】https://ja.kyoto.travel/event/major/okuribi/
各場所についてはHP参照。
06. 広沢の池灯籠流し 8/16
06. 広沢の池灯籠流し 8/16
ゆらり流れる幻想的な灯篭にご先祖様を偲ぶ
遍照寺山の麓・広沢の池では、毎年8月16日にご先祖様を供養する灯籠が流されます。同日に点される五山の送り火の「鳥居形」を同時に見ることができます。赤や青と、色とりどりの灯篭がゆったりと流れていく様子を眺めながら心静かにご先祖様を偲ぶことができます。
【日時】8月16日 19:00~
【場所】広沢の池 遍照寺
【住所】京都市右京区嵯峨広沢町
【電話】075-861-0413(灯籠申込:遍照寺)
【料金】灯籠・6,7月申込 800円/8月申込 1000円
07. 宵弘法 8/20
07. 宵弘法 8/20
もう1つの「送り火」で火の粉が夜空に舞う
「嵯峨の送り火」の異名を持つのが、送り火法要が行なわれる「宵弘法」。弘法大師が除災招福を祈念したのがはじまりです。大沢池の祭壇に火が点されると、闇夜を炎が明るく照らします。
【日時】8月20日 17:00~20:30
【場所】大覚寺
【住所】京都市右京区嵯峨大沢町4
【電話】075-871-0071
【料金】参拝無料。献灯には別途料金が必要。
08. 千灯供養 8/23~8/24
08. 千灯供養 8/23~8/24
名もない石仏に捧げられた儚いろうそく
平安から鎌倉時代にかけて風葬の地だった化野。あたりには無縁仏となった石仏が埋もれていましたが、明治時代に約8,000体が境内に集められました。献灯の灯りがゆらめいています。
【日時】8月23日~24日 18:00~21:00
【場所】あだし野念仏寺
【受付】17:30~20:30
【場所】京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17
【電話】075-861-2221
【料金】入山料(行事協力費) 1,000円
09. 愛宕古道街道灯し 8/23~8/25
09.愛宕古道街道灯し 8/23~8/25
風情満点! 街並みに点るやさしい灯り
愛宕神社一の鳥居まで続く街道は、明治初期の町家が今も多く残っています。そんな古い街並みを大小さまざまな行灯が彩り、あだし野念仏寺へ参拝する人々を灯りが温かく迎えてくれます。
【日時】8月23日~25日18:00~21:00
(23日は18:30より点灯式)
【場所】愛宕神社一の鳥居~あだし野念仏寺〜清凉寺
【電話】075-871-1985(嵯峨野保勝会)
8月の京都観光でおすすめする、夜の行事をご紹介しましたが、いかがでしたか?
どれも地元・京都人に愛された行事ばかり。闇夜に浮かぶ炎や幻想的な灯りなど、この時期しか見られない、昼間に訪れるのとはまた違った風情がそこにはあります。せっかくの京都観光、暑い時間を避けて長い夏の夜を涼しく満喫してください。
(写真 平谷舞、山中茂、吉村晋弥)
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取材・文=新見麻由子
にいみまゆこ●月刊『茶の間」編集部員。徳島県出身、歴史や文化、レトロなものに憧れて京都へ。休みの日は、散歩や自宅でお茶を片手に本を読みながらまったり過ごしたい。季節を感じる和菓子やお花に興味がでてきた今日この頃。