京都恐るべし!菩薩が歩く!馬が走る! インスタ映え必至の秋の奇祭

神々しい菩薩様が現世に降臨!? こちらは、即成院で行なわれる
「二十五菩薩お練り供養」の一幕
神々しい菩薩様が現世に降臨!? こちらは、即成院で行なわれる 「二十五菩薩お練り供養」の一幕

「三大祭り」だけじゃない! あなたの知らない京都がここに

京都の「三大祭り」 と言えば、「葵祭」、「祇園祭」、「時代祭」。どれも盛大で、写真に収めたくなる華やかなお祭りです。ですが、京都には個性的なお祭りがまだまだたくさん。フォトジェニックな場面の数々は、有名スポットを行き尽くしてしまった女子旅にもおすすめです。月刊『茶の間』編集部がまだ見ぬ京都を求めて厳選した、思わず写真に収めたくなる、とっておきのお祭りをご紹介します!

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【二十五菩薩お練り供養】どこまで続く? きらびやかな菩薩様が続々と…

菩薩様の顔がずらりと並ぶシュールな光景は、れっきとした即成院の伝統行事。本尊・阿弥陀如来と二十五菩薩が現世に現れ、衆生(しゅじょう)を浄土へと導く様子を再現した法会です。菩薩様に扮するのは25人の信徒たち。本堂を来世、地蔵堂を現世に見立て、間を繋ぐ道を練り歩きます。金襴の菩薩装束を身にまとい、現代に再現した動きは見応え抜群。仏教の教えをわかりやすく、まるでショーのように具体的に表現している様は、厳かでありながらどこかユーモラスです。

【日時】10月21日 13:00~
【場所】京都市東山区泉涌寺山内町28(即成院)
【電話】075-561-3443

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【笠懸神事】大迫力! 武者が乗る馬が目の前に!

笠懸とは、日本書紀にも登場する日本古来の弓馬術のこと。神社奉納としてこの笠懸が行われるのは全国でも上賀茂神社だけ。神聖な儀式でありながら、毎年盛り上がりを見せるお祭りです。参道に設けられた埒を武者装束の騎手が馬で駆け抜け、両側の的に向けて矢を放っていきます。と混同されがちですが、神事はより実戦的。大きさや角度が違う的をつぎつぎと狙います。その姿は、まさに達人。目の前で繰り広げられる技に会場が歓声と興奮に包まれます。

【日時】10月21日
【場所】京都市北区上賀茂本山339(上賀茂神社)
【電話】075-781-0011

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【斎宮行列】竹林が平安時代にタイムスリップ!?

かつて「斎宮」と呼ばれる伊勢神宮に仕える皇女が、伊勢に向かう前に野宮(ののみや)で身を清めたことが由来となっているのがこの「斎宮行列」です。舞台となるのは、かつて野宮があった場所に建つ野宮神社。伊勢神宮に仕えることが決まった斎宮の旅立ちを再現しています。嵐山の竹林の中をゆっくりと進む斎宮の一行。王朝装束に身を包んだ行列が竹林をゆく華やかな様子は、なんとも清らかで見応えがあります。往時の伝統を今に伝える美しい行事です。

【日時】10月15日
【場所】京都市右京区嵯峨野宮町1(野宮神社)
【電話】075-871-1972

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【ずいき祭】お神輿を○○でつくっちゃいました!

いかにも立派なお御輿ですが、実は、こちらはずいき(里芋の茎)や乾物で飾った“ずいき神輿”なんです。ずいき御輿が登場する北野天満宮の「ずいき祭」は、一年の五穀豊穣を感謝する祭り。学問の神様として有名な北野天満宮ですが、元々は雨乞いや雷を司る天神が祀られ、農耕とも深い関わりがあります。穀物で飾られた神輿には、一部にその年の流行りを取り入れて表現する箇所があり、話題性も抜群です!

【日時】10月1日~5日
【場所】京都市上京区馬喰町(北野天満宮)
京都市中京区西ノ京御輿ケ岡町(御旅所)
【電話】075-461-0005(北野天満宮)

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【亀岡祭】夏だけじゃない! 秋にも行ける「第二の祇園祭」

秋に亀岡市街地で行なわれる「亀岡祭」には、なんと11基の山鉾が登場。懸装品や駒形提灯が揺れる姿は、京都市内の夏の風物詩・祇園祭を思わせます。10月23日の宵々山から山鉾が各鉾町に建てられ、25日の本祭では山鉾が巡行する様子を見ることができます。祇園祭と違っているのは、山鉾の辻回しの方法。祇園祭では、水や割竹を使い少しずつ回しますが、亀岡祭は山鉾を浮かして一気にコマのように回転させます。亀岡祭ならではの動きは必見です!

【日時】本祭山鉾巡行10月25日 10:00~13:00
【場所】京都府亀岡市旧城下町一帯
【電話】0771-22-0691(JR亀岡駅観光案内所)

知られざるお祭りで、ひと味違った京都の思い出を

京都のお祭りはどれも個性豊か。そして、そこでしか見ることのできない華やかさや迫力に満ちています。新たな見どころを求めて訪れれば、感動に出会えること間違いありません。知られざる京都を目に焼きつけたら、写真撮影も忘れずに。素敵な思い出を京都でつくってみてください。

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企画・構成=中塚涼
なかつかりょう●月刊『茶の間』編集部員。京都生まれの京都育ちが京都の情報を発信することに。さまざまなうつわと急須を巡る連載を経て、作家もので揃えた茶器でお茶の時間を過ごす構想を練っています。